1976年に公開された『ポルノ・レポート 金髪パンマ』は、木俣尭喬監督が手掛けた日活ロマンポルノの一作です。63分という短い上映時間ながら、非合法の売春業を営むエロ事師(港雄一)が、白人と黒人の女性を雇用した新機軸のパンマ事業を展開する様子を描いています。裏社会に潜む売春業者の暗躍をコミカルに表現し、当時の社会背景を反映した作品として注目を集めました。 1970年代の日本は、経済成長とともに社会構造が大きく変化していました。特に、性産業は地下経済として存在し、日活ロマンポルノはその一端を描くことで注目を集めました。本作もその流れの中で制作され、当時の社会背景や性産業の実態を反映した作品として位置づけられます。 本作のタイトルにある「パンマ」は、戦後の日本で生まれた言葉で、「パンパン(売春婦)」と「あん摩(マッサージ師)」を組み合わせたものです。これは、旅館などで女性マッサージ師を案内する名目で売春行為を行う商売を指します。映画では、この「パンマ」を題材に、外国人女性を雇用する新たなビジネスモデルを描いています。 同じく木俣尭喬監督の『ポルノ・レポート 変態』や、日活ロマンポルノの他の作品と比較すると、本作はコメディ要素が強く、軽快なテンポで物語が進行します。これに対し、他の作品はよりシリアスなテーマを扱っていることが多いです。 港雄一は、1970年代の日本映画界で活躍した俳優で、特に日活ロマンポルノ作品に多く出演しました。彼の演技は、シリアスからコメディまで幅広く対応できることで知られ、本作でもその才能を発揮しています。