1979年に公開された日活ロマンポルノ映画『好色美容師 肉体の報酬』は、セックスコンサルタントの助手・麻羅夫が、借金に苦しむ美容師・広子を助けるために奔走する物語です。原作は中野ゆうの劇画『性愛美容術』で、脚本は山本英明、監督は藤浦敦が手掛けています。主演の北見敏之が演じる麻羅夫は、無意識に女性を引き寄せる奇跡の体質を持ち、多様な女性との関係を描きながら、広子への愛を貫こうと奮闘します。共演には小川亜佐美、片桐夕子、吉沢由起、橘ユキコ、丘ナオミなどが名を連ね、個性的なキャストが作品に彩りを添えています。 1970年代後半の日本は、経済成長とともに社会的な変化が進んでいました。日活ロマンポルノは、そんな時代背景の中で新たな映画ジャンルとして登場し、若者を中心に人気を博しました。『好色美容師 肉体の報酬』は、その中でも特にユーモアとドラマを融合させた作品として位置づけられています。 『好色美容師 肉体の報酬』は、原作の劇画『性愛美容術』が映画化された作品で、日活ロマンポルノの一環として製作されました。監督の藤浦敦は、他にも『出張トルコ また行きます』などを手掛けており、独特の演出が特徴です。撮影は山崎善弘が担当し、作品の雰囲気を巧みに表現しています。公開当時、日活ロマンポルノは新たな映画ジャンルとして注目を集め、多くの作品が製作されました。 同時期の同ジャンル作品として、日活ロマンポルノの『出張トルコ また行きます』や『泉大八の犯しっこ』などがあります。これらの作品も、ユーモアとドラマを交えたストーリー展開が特徴で、同監督や同撮影監督が関与している点で比較できます。 主演の北見敏之は、1970年代から1980年代にかけて活躍した俳優で、日活ロマンポルノを中心に多くの作品に出演しました。彼の演技は、ユーモアとシリアスを巧みに使い分けることで知られています。共演の片桐夕子は、当時人気の女優で、セックス・コンサルタントの上司役を演じています。彼女の成熟した色香が作品に深みを与えています。